今年で4回目を迎える「TBSドキュメンタリー映画祭」が3月15日から全国6都市で開催します。

昨年から引き続きアンバサダーを務めさせていただきますが、名前だけの〝お飾り〟が苦手なので、各媒体に紹介したり繋げたりと広報活動。昨年と同様に刺激的な毎日を送っております。

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2023年の映画祭では『93歳のゲイ』に大粒の涙を流しながら人の理解のなさに心を痛め、『魂の殺人』で家庭内性的虐待の現実を知りました。

また、シーナ＆ロケッツの鮎川誠さんのドキュメンタリーも映画祭後に劇場公開され話題に。さらに森且行さんのレーサーとしての奮闘と大ケガの後のリハビリに勇気をいただき、当時、大ケガをした私の左膝を治そうとする原動力になりました。

〝本気の人間は面白い〟をスローガンに、今年も選りすぐりの15本の作品が上映されます。

そこで映画関係者の目に留まれば、後に劇場公開されることも。普段は番組を作っているテレビのディレクターが監督となり、本当に伝えたいことを追いかけ、その大変さや面白さを掘り当てる。

ドキュメンタリーは「知る」ことから

今年は本当にバラエティーに富んだ作品が揃っています。

ほのぼのとするのは名古屋を中心に頑張るアイドルグループ『カラフルダイヤモンド』。道でチラシを配ったり、本当に可愛くて一生懸命な姿に感動する。

また、土井善晴先生の味噌汁の作り方は、きっと誰かの料理人生に花を咲かせてくれる『映画 情熱大陸 土井善晴』が、何だかホッとします。土井先生の話を聞くと、料理って頑張るものではなく、楽しむものであることを実感します。

須賀川拓監督のシリアでの難民キャンプを撮影した『BORDER 戦場記者 × イスラム国』の子どもたちも脳裏を離れません。

ラッパーの紅桜の『ダメな奴』も、彼のことを知らなくても見た方がいい。私は、彼の奥さまの気持ちになって考えました。

そして、『王様のブランチ』（TBS系）で一緒だった元局アナの久保田智子が監督と語りを務める『私の家族』。特別養子縁組で迎えた可愛い女の子に、生みの母と育ての母をどう伝えるのか。

スウェーデンでは決して珍しくない特別養子縁組だけに、久保田監督といろんな話をしたいです。

アイドルから日本の森林事情、ラッパー、MR. BIG、坂本龍一さんの活動を映し出した作品など盛りだくさん。ドキュメンタリーは共感よりも知る大切さ。ニュースや日々の暮らしの中で目にしない〝本当〟を感じてください。

会場でお待ちしてます！

■映画祭公式HP（https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/）

LiLiCo 映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。