バウワー投手が巨人移籍!? DeNA契約切れで前監督の原辰徳氏と密会か
今季でDeNAとの1年契約が満了するトレバー・バウワー投手と、巨人・原辰徳オーナー付特別顧問の豪州密会情報が流れている。来季は巨人の先発の軸で「中4日」フル回転。リーグ優勝と沢村賞を土産に、来オフにMLB復帰で、ウインウイン作戦実行か。
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メジャー復帰も含め、新たな契約先が注目される中、元サイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアー(32)が10月31日、羽田発の航空機で米国に帰国した。メディアが注目するのは、その直前に赤毛美人の代理人レイチェル・ルーバ氏(31)を同伴して行った10日余りの豪州旅行だ。
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仲むつまじい両者の関係は、バウアーのYouTubeなどで広く知られるが、伴侶でも恋人でもない。名門カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)時代からの友人。卒業後、彼女は弁護士資格を得てMLB史上最年少の女性代理人になり、2019年にエージェント(代理人)会社を起業した。その際、最初の顧客になったのがバウアー。
そんな2人は、球界の目がCSファイナルと日本シリーズに集中する期間を見計らって豪州へ。表向きはバウアーの個人会社スタッフへの慰労が目的というが、移籍先を絞り込む作業も秘められている。
バウアー獲得を目指す球団関係者が話す。
「今回の豪州旅行中に、バウアー&代理人のルーバ氏が、巨人のオーナー付特別顧問に就いた原辰徳氏(65)と会食したとの情報がある。ルーバ氏のインスタによると、バウアーの滞在先は南部アデレード。原氏が巨人の優勝旅行などでたびたび訪れ、馴染みが深いのは東部のゴールドコースト。両所はかなり距離があるが、航空便を使えば容易に会える。盲点を突かれた」
契約条件を自ら公表
原氏は、10月4日の巨人の最終戦セレモニーで退任を明らかにして以来、表舞台から姿を消している。3年契約だったが、2年で監督を退いたものの、巨人は来季分の年俸(2億円)を約束しているという。それを考えれば日本シリーズの喧騒を逃れて訪豪し、オーナー付特別顧問としてバウアーと会って調査活動をしてもおかしくない。バウアーが私的旅行にルーバ氏を伴ったのは、そのためだろう。
20年のレッズ時代に「サイ・ヤング賞」(シーズンで最も優れたMLB投手)を受賞したバウアー。順風満帆だったが、ドジャース移籍後の21年7月に暗転する。知人女性に「性的暴行を受けた」と訴えられ、MLBから324試合の出場停止処分(のちに調停で194試合に軽減)を受けたためだ。翌22年に不起訴処分となったが、ドジャースは23年シーズンの戦力構想から外した。
この窮地を救ったのが、ルーバ氏である。ド軍に23年分の年俸2250万ドル(約33億円)を負担させ、その上で横浜DeNAと1年契約(4億4400万円)をまとめた。バウアーが全幅の信頼を寄せるのもうなずける。
紆余曲折を経て5月上旬の日本デビューとなったが、中4日先発を厭わず、フル回転。19試合に先発し、10勝4敗。防御率2.76。当然、DeNAは残留を要望しているが、巨人、ソフトバンク、オリックスなどが獲得に乗り出している。
バウアーが自ら公表した来季の契約条件は、以下の3つだ。 (1)優勝を狙える (2)個人タイトルを狙わせてくれる (3)ファンを喜ばせる野球振興(YouTubeなどでの動画配信)ができる
各球団とも条件を満たすが、問題は高額な年俸。来季以降はド軍の給付がないため、NPB歴代最高の年俸10億円超が必要最低条件となる。15億〜20億円が落としどころとみられ、マネーゲームになればソフトバンクが断然優位。いくら巨人といえども苦しい展開だ。
そこで巨人が打ち出した策が、沢村賞獲得への全面協力。史上初のサイ・ヤング賞&沢村賞のダブルタイトルを土産に来オフにMLB復帰すれば、75億〜100億円規模の超大型契約が可能だと、原氏はそのように訴えているという。
バウワーを先発の主軸に!?
沢村賞は、プロ野球草創期の名投手・沢村栄治選手(読売巨人軍)の功績をたたえ、プロ野球シーズン中に最も活躍した「先発完投型」の投手に贈られる賞。読売新聞社とゆかりが深い。今年は山本由伸(25、オリックス)が3年連続で受賞したが、選考委員会の講評では先発完投型のバウアーの評価が高かった。
委員長で元巨人監督の堀内恒夫氏(75)は「目からうろこが落ちるとはこのこと」とバウアーの登板姿勢を絶賛。
「(先発して)100球(で交代)は、アメリカで160数試合を中4日で投げるにはいいシステム。日本はただそれをやみくもに持ってきて、1週間空けて100球。これじゃ、20勝投手なんて出てこない。ましてや200勝投手(名球界入り)など夢」。そして「このシステムを変える監督、コーチが出現してほしい」と注文を付けたのだ。
阿部慎之助新生巨人がバウアーを先発の主軸に据え、中4日でフル回転させれば「20勝」が可能。そうなれば沢村賞獲得も確実で、巨人は4年ぶりのリーグ優勝。まさに〝ウインウイン〟となり、原氏が訴えるように高額でのMLB復帰へ向けて物事が有利に運ぶ。
思えば、バウアーは「右腸腰筋遠位部損傷」で8月31日以降は登板していない。9月はCS進出をかけてDeNAと巨人が熾烈な3位争いをしていた時期。その時点で「巨人入りが煮詰まっていたのでは」と疑う向きもある。
有力視されたソフトバンクは、小久保裕紀新監督が「強さも大事だが、美しい野球を目指す」との指針を示し、獲得に懐疑的。代わって急浮上したのが、日本シリーズで日本一連覇を逃したオリックスだ。
こちらはポスティングシステムでMLBに転身する山本由伸の譲渡金(推定48億円)があり、侮れないところだ。
シーズンオフ本番。バウアーのYouTubeから目が離せない。
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